日経225とCFD
また、生物体の構造上の準位に応じて、前述の細胞生理学のほかに組織生理学、器官生理学などがあり、組織や器官の種類によって筋肉生理学、神経生理学、心臓生理学、
くりっく365
などが区別される。さらに、個体の行動のメカニズムを生理学的方法で研究する行動生理学、CFDの機能に対する環境の影響を研究する環境生理学などの分野がある。発生生理学、遺伝生理学(生理学的遺伝学)などは、もともと形態学の領域に属していた発生学、遺伝学に生理学的研究法が導入されて生まれたものである。生理学を医学の基礎学問として考えるときは、人体生理学が中心となるが、
日経225
を取り扱うものは病態生理学、臨床生理学である。生理学はまた、研究の立場、方法論の点で一般生理学と比較生理学とに区別される。一般生理学は前述したように生物に共通した一般的な生命現象を研究することによって、CFDの機能の基本的原理を追究しようとするもので、理論的、演繹(えんえき)的研究を特徴とする。これに対し、比較生理学は、多様な生物種間の比較研究を通じて生命現象の仕組みを理解しようとする立場で、経験的、帰納的研究に特色がある。しかし、これらの日経225は相補的なものである。たとえば、最近の神経生理学の進歩はイカの神経を用いた一般生理学的研究の成果に負うところが多いが、その結論を人体を含めた他の生物の神経にどこまで拡張して適用できるか、また動物界を通じて神経の機能はどのように進化してきたかというような基本的な問いに対する答えは、比較生理学的研究によってのみ得られるものである。 3. 生理学の歴史生理学にあたる「フュシオロギア」physiologiaというラテン語は「フュシス」physis(自然、体の意)と「ロゴス」logos(ことば、学問の意)というギリシア語に由来し、古代イオニアの自然学に発するとされるが、これを現在に近い意味で使い始めたのは、静脈内の弁を実験的に発見したイタリアのファブリキウスである。その弟子ハーベーは血液循環の発見者として有名であるが、その研究は、定量的把握をはじめ、実証的な近代生理学の方法を開拓したものとして重要である。18世紀の生理学はA・フォン・ハラーによって体系化された。19世紀に入ると、神経生理学がC・ベル、マジャンディらにより進歩した。19世紀後半から生理学は非常な勢いで発展するようになる。マジャンディの弟子であるC・ベルナールは一般生理学的立場を強く唱えるとともに、自ら
CFD
により多くの画期的業績をあげ、J・P・ミュラーの業績とともに現代につながる実験生理学の道を確立した。デュ・ボア・レイモンの電気生理学、ヘルムホルツの感覚生理学、一般生理学の創始者とよばれるフェルウォルンの刺激生理学、ロイブの走性や単為生殖の研究なども、19世紀後半から20世紀にかけての生理学上の重要な業績である。 4. 現在の生理学現在では、くりっく365全体がかつてない規模で発達、変貌(へんぼう)を遂げるなかで、生理学も大きく変化しつつある。たとえば、細胞をはじめ、CFDの微細な構造が分子のレベルで解明されてきた結果、生命現象を分子レベルで論ずることが可能になり、これまで、生理学と生化学、形態学等の間に存在した境界は薄れ、あるいは消滅した。これに伴って、生物物理学や分子生物学、細胞生物学などが新しく発展し、生理学の基礎に重要なかかわりをもつようになった。また、新しい測定技術の発達や、コンピュータの利用によって、従来厳密な解析が困難であった脳の活動や高等動物の個体レベルでの活動など複雑な生命現象の研究が盛んになった。さらに、人類の活動範囲が広がるにつれて、宇宙生理学のような新しい環境生理学の分野が生まれた。このように、CFDの機能の研究は、その方法においても、対象においても多様化するとともに、生命科学のきわめて広い分野に直接に関係をもつようになった。現在、わが国の生理学関係の主要な学会としては、
CFD
を中心とするくりっく365(1922設立)のほか、日本植物生理学会(1959設立)、日本動物生理学会(1979設立)などがあるが、生理学に関連する研究の発表は、このほかの多数の学会においても盛んに行われるようになっている。また、国際的な組織としては国際生理科学連合があり、3年ごとに国際会議を開いている。なお、生理学的の語は、病理学的に対し正常状態をさして用いられることがある。また、「植物生理学」については別項目とする。一般に船内で乗組員や乗客の医療に従事する医師をいう。航海中の船舶は陸上から孤立し、独立した社会を形成しているため、ここで生じた保健問題のすべては船内で処理しなければならない。しかも船員は生活の場と職場とが同一で、変則的な食事と睡眠とを余儀なくされる海上生活の特殊性から、陸上他業種に比べ、災害事故や疾病の発生率が高い。このため、専門的な技術や資格を要する医療については船員法(昭和22年法律100号)で、「3000トン以上で最大搭載人員100名以上の船舶や3000トン以上または100名以上乗員のいる母船式漁船のように、医療の確保がとくに必要な船舶については、船舶所有者が船内にその母港で開設許可を受けた診療所を設け、そこに医師を乗り組ませなければならない」と規定されている。この規定を受けるのが船医である。船医はこのほか、船員の健康管理や保健指導、船内の作業環境や居住環境の衛生保持、食料や用水の衛生保持、医薬品その他の整備および点検など、船内の衛生管理に関する業務に従事しなければならない。最近、船舶の大型化、省力化に伴い船員の労働条件は悪化しがちであり、船医の役割はますます大きくなっているが、人件費節減のため、法的に船医の配置を要する船舶対象が削減され、船医の人員は減少傾向にある。